「どうしたい?」

大学を卒業後、「自分のやりたいこともよくわからず」某テーマパークで初めての社会人生活をスタート。何もわからないからこそ、目の前の与えられた仕事をとにかく全力で必死にやる毎日。当時は「ブラック企業」という言葉もなく、休みはなかなか取れず、それでも時間を見つけては、アーティストのライブやショー、舞台を鑑賞し、大きな連休が取れれば、本場アメリカのエンターテイメントを感じるための旅に出かけていました。そんな最初の10年。本当にあっという間でしたが自分でも気付かない内にこの10年間が「お金では買えない知識と経験」という「大きな財産」を与えてくれました。

あるきっかけで、尊敬する先輩方とともに新たなプロデュース会社をスタート。今まで学んできたショー・イベントの企画演出プロデュースが世の中で十分に通用するものなんだと大きな自信を得たと同時に「自分自身の個人的能力には疑問と不安」を感じたことを覚えています。その不安を打ち消すために「自らも実際に何かを創る手段を持ちたい」と強く欲し、「映像制作」を独学で学び、気付けばその「映像制作」が自分自身の大きな武器となっていました。全国各地のテーマパーク、地方自治体主催の様々なイベントやショーの企画・制作・演出に携わらせて頂くとともに、並行して、大きな武器となった「映像」を主軸に、数多くのホテル・結婚式場様とのお仕事にも関わらせて頂くようになりました。イベントとブライダルの両方を兼務させて頂けたことで本当に多くの方と出会い、その出会いが自分自身を磨き上げてくれたと感謝しています。結局のところ、「技術力」を1人で学ぶことができても「人間力」は出会った方との会話や共に起こした行動が高めてくれるものだと気付かされた10年でした。

その後、自ら立ち上げたのが現在の株式会社ピークスマインドです。
ここでは私の口癖でもある「どうしたい?」という言葉を「基準」にしています。もちろん、会社である以上「売上と利益をあげること」は当然です。ただ「こうしたい」「こうなりたい」と同じ線上に「売上と利益」が存在すれば、これほど幸せなことはないと私は考えています。そんな甘い考えが通用する訳がないという方も確かにいらっしゃいます。しかし、思い出してみて下さい。
学生時代、部活動ではとにかく「こいつらと優勝したい!」と強く思ったからきつい練習にも耐えることができた。「こうなりたい」と強く感じたからこそ、そのためのきついトレーニングやチャレンジもやれた。プライベートでは、好きな異性を口説くためだったら寝ずに働いてお金を稼ぎ、食事を抜いてお金をためて、忙しくても「好きな人の喜ぶ顔を見たいがために」魅力的なデートコースを考えて、背伸びして高価なプレゼントを買って... 「凄まじいエネルギー」だと思いませんか?
その「・・・したい」「・・なりたい」を仕事に置き換えたチームを創りたいと願い、実現したのがこのピークスマインドです。

現在、ピークスマインドでは、6ヶ月という長い試用期間を設けています。これは本人の「・・・したい」「・・なりたい」の本気度を測るには必要な期間なのです。本人さえも気付いていない本気の度合い。それをお互いに知るためにこの試用期間を設けています。各人それぞれが「理想とする自分」を持ち、ピークスマインドという「器」を活用して「自分自身の理想」に近づいてほしいと強く感じます。

自分の欲求上に「仕事」がある。
つまり、「やりたいことが仕事」。
こんな素敵なことはない。

お仕事を依頼してくださるクライアント様、
協力してくださる協力会社様、
困ったときには助けてくれる仲間、
そして、今の自分を支えてくれる家族、友人。
その全ての存在に対し「感謝できる心」。
「好きなことを仕事にできる幸せ」を感じる毎日。
それが「笑顔の多い人生」へとつながるのだと
私は信じています。

2023年1月1日
株式会社ピークスマインド
代表取締役 原田 浩司